さて、突然ですが、皆さんは、わが子を、一度でもクルマの車内に放置したことがありますか。ある方もない方も、絶対にやめてください。何があってもやらないでください。
毎年、車内放置により、多くの子供たちの尊い命が失われています。ニュースを聞くたびに、すごく悲しい気持ちにさせられます。
なぜ、これだけの事故が起きて、ニュースになっているにもかかわらず、事故がなくならないのか。わたしは、考えます。
なぜ放置してしまうのか。それは、ちょっとくらいなら大丈夫だろう、私の場合は事故になんてならないだろうという気の緩み、連れて行くと面倒だから、大変になるから、という自分勝手な怠けが挙げられます。また、お仕置きとして放置するなんて耳を疑うようなことも聞いたことがあります。そして、それらの根本的な要因は、車内放置の危険性を全く理解していないからです。
わが子を車内に放置すると、どんな苦しい思いをするかわかりますか。わからないという方は、一度、身をもって体験してみてください。
エアコンを稼働中のクルマをのエンジンを停止させてください。そして、しばらく車内にいてみてください。きっと数分もいられないでしょう。エンジン停止後、すぐに車内の温度は上がるでしょう。車内放置されたわが子は、こんな苦しい環境下にさらされるのです。
走行中は、エアコンで冷やされていた車内もエンジンが停止すると、熱くなったエンジンルームから、そして車体からの受熱、太陽光による輻射熱により、すぐに車内の温度は急上昇してしまうのです。だから車内放置は、とても恐ろしいことなのです。
そして、車内放置の事故は、実は暑い真夏だけに限った話ではありません。春先にも起こっています。そして、場所は日本だけでなく、海外でも起こっています。海外に至っては、車内放置は違法とする国もあるんです。しかし、法律で縛りを与えたとしても、起こっているのが実情です。解決策としては、やはり一人一人が車内放置の危険性を理解することではないでしょうか。
どうか、車内放置をやめてください。これ以上、尊い命をなくしたくありません。